今年のワークショップ部門は、「みんなでつくる」をキーワードに、ボランティアスタッフ、アクアート出品作家、地元小学生とその保護者、中学生などを対象にした、断続的な環境造形体験活動を行います。そこでは、環境意識、創造意識、地域交流、世代間交流が必然として起こります。ワークショップで重要なのは、「体験し、考え、そして意識をはぐくむこと」です。その意味からもある程度継続して行う方が望ましいのです。2006年3月と7、8月に断続的に活動をすることで、一過性の体験ではなく、個々のワークショップを一つの流れに繋いでいきます。
　そこで今年は「外浜にいかだを浮かべる」ことを計画しました。それも本格的な「丸太」のいかだです。そのために必要な活動をワークショップとして行います。具体的には、「木の切り出し」「いかだ組み立て」「設置」の3段階です。各段階で、その分野の作業従事者や経験者がナビゲーターとなり、参加者は、山や木とそれを取り巻く事情を、肌で感じることとなるでしょう。またこのワークショップは、部門や、世代、住む地域、が違う人が順に参加して一つの形を作っていく、というプロセスが実に重要であると考えます。前の参加者は次の参加者のためを意識し、後の参加者は前の参加者の努力を感じる、ものづくりを介して人が繋がる、という役割も大きいと言えます。
　「はこめがねでうみのなかをみよう」では、泳げる人はもちろん、泳げない人でもいかだやボートの上から海の中を見てもらえるように簡単な箱メガネを作り、実際にアクアートを見てもらおうという計画です。